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人生初のブックレビュー!「ミライの授業」は令和を生きるみんなに読んで欲しい本

前回の更新からほぼ1ヶ月。

 

コアな私のファンは塾ブログも見ていることと思うので(笑)、この1ヶ月間私が何をしていたのかを大体知ってていると思うのだが、塾を生業としている私にとって、考えることのほとんどはやはり塾のことであり、塾ブログの更新が増えれば自動的に個人ブログなど更新しなくなることは火を見るよりも明らかだったのである。

 

そして、久しぶりにヌルッと帰ってきたところ、若干名でも毎日アクセスがあり、「これは書かねば!」という謎の使命感に駆られ、文体だけ変えてまたカムバックしてきたというわけである。

 

本日はこの慣れない文体で人生初のブックレビューを行う。

 

 

 

 

塾生に向けては去年の夏、「夏休みの読書感想文、塾長のおススメ本」として紹介した、「ミライの授業」という本を改めて読み直した。

 

 

いやーいい本に出会った。

 

この本はエンジェル投資家として活動しながら、京都大学で教鞭をとる瀧本哲史さんによって書かれた本。

 

同著者の「僕は君たちに武器を配りたい」などは私自身、ビジネス書や教養のための書として読んではいたが、14歳の中学生に向けて書かれた本という見出しに惹かれて発売してすぐ、購入した。

 

 

 

 

 

今、我々は時代や価値観というものがいとも簡単に書き変わるということを目の当たりにしている。

 

MDで音楽を聴き、出始めのアンダーアーマーをブカブカに着ていた中学生時代(もやしっ子野球部)、

 

「いいかい?高卒と大卒の生涯年収はこれくらい違うんだぞ?いい大学に行って、いい会社に入って骨を埋めるのだ!」

 

先生がグラフを用いて声高に叫んでいた。

 

「へー!先生、僕もいい大学入れるようにいっぱい勉強する!」

 

とはそんなにならなかったものの(笑)、その先生の言葉は未だに強く残っている。

 

今やどうだろうか?

 

MDはiPodに、そしてスマホに取って代わられ、終身雇用はもう維持できないとか言われるではないか。

 

果てはこの先10年〜20年の間に、働く人の半分がロボットに仕事を奪われるという。

 

平成から令和へ、新たなるパラダイムシフトは様々な分野で起こりうることだろう。

 

そんな現在、そして“ミライ”の話からこの本は始まる。

 

メイドインジャパンからメイドイン世界へとなった現在、そしてそもそも人間さえ必要なくなってくる人工知能の未来。

 

そんな未来を“不幸”とみるのか、“希望”とみるのか。

 

その答えのヒントをこの本は「歴史」に求める。

 

 

 

 

●ガイダンス〜君たちはなぜ学ぶのか?

 

塾の先生を長年やっていると「あーはいはい、出ました出ました!」という質問がある。

 

それは、「方程式って勉強する意味ありますか?」

「英語使わないのになんで勉強するんですか?」

「学校で勉強したことって社会に出て役に立つんですか?」

 

塾の先生や学校の先生ならあるあるなのではないだろうか。

 

私の前でこれらの質問をすると、理路整然となんで勉強するのかを話しするが、「すべこべ言わず勉強やれー!!!!!」ってなる親御さんだったり、大人は多いのではないか?

 

さすがは14歳に向けた本。まずはこの皆が考える、ある意味本質とも言うべき問題から向き合う。

 

そこで例として筆者が挙げる人物が、ニュートンとフランシス・ベーコンである。

 

この本の特徴として特筆すべきところが、「未来を作る5つの法則」として“未来の作り方”を提唱するのだが、すべての法則に過去の人物の伝記を取り上げている。

 

伝記ものが好きな小学生、中学生は漫画ではないものの、特に楽しく読めると思う。

 

上記二人の話から、学校は“魔法の基礎”を学ぶ場所と筆者は言う。

 

 

 

 

1時限目:世界を変える旅は「?」からはじまる

 

(?の部分は実際に本を読んで、確かめてください!)

 

さっそく1時限目から“課題解決から課題発見”の時代へというテーマで始まる。

 

ここで出てくるヘンリーフォードの話が好き。

 

与えられた課題をガンガンこなす人が日本人だった時代、それがアジアやアフリカでも出来るようになった現代、そしてそれがロボットになる未来。

 

ヘンリーフォードはこう言ったそうだ。「もしも人々になにがほしいか尋ねたら、彼らは『もっと速い馬がほしい』と答えていただろう」と。

 

人間は馬車を使うのが当たり前だったことを疑い、全く別の道を探っていったフォード。

 

ここに筆者は“課題発見”の未来を見る。

 

この章では他にコペルニクス、ナイチンゲール、森鴎外と高木兼寛の話が出てくる(この二人の物語も非常に面白い)。

 

 

 

 

2時限目:冒険には「?」が必要だ

 

この章では大村智さん、ビルゲイツ、そしてエジソンの話が出てくる。

 

普通エジソンが出てきたら、あのエジソンだから、99パーセントの努力とかとりあえずいい話が来ると思うでしょ?

 

いやいや、そうじゃない。エジソンの“ちょっとした失敗”にフォーカスを当てています。

 

 

 

 

3時限目:1行の「?」が世界を変える

 

読み進めていって思ったことだったが、この本の扱っている人物は女性が多い。

 

女性は歴史上、自由を制限される事が多かった。

 

そして20世紀以降の男女平等、自由で自立した女性像というのは、理想とする社会を描くことを夢見た、まぎれもない女性自身によって勝ち取られてきた事が述べられる。

 

この章ではベアテ・シロタ・ゴードン、ココ・シャネルの話が出てくる。

 

恥ずかしながらベアテ・シロタ・ゴードン、勉強不足で知りませんでした。

 

この本を読んで自伝買いましたよ。

 

14歳に向けて語られているのはもちろん、大人が読んでも十分楽しめるのである。

 

 

 

4時限目:すべての冒険には「?」がいる

 

先ほど大人が読んでも十分楽しめると言ったが、むしろこの章は大人が読むべき話が多い。

 

50歳にして学問の道を志した伊能忠敬、先進国初の女性宰相となったマーガレットサッチャー。

 

未来を作る主人公は、一人ではなく、チームで動いたというお話。

 

 

 

5時限目:ミライは「?」の向こうにある

 

ここでは、J.K.ローリングと緒方貞子さんの話。

 

やはり女性。

 

 

 

 

まとめ

 

古くさい大人になってしまった僕は、生徒たちに何を伝えられるだろう。

 

塾に通ってくれている生徒しか見ていないので、世代論として一くくりには出来ないと思うが、未来に夢を見ることのできない小中学生は多いように感じる。

 

確かに万人に向けて「夢を見ろ!」なんていうのは横暴だし、夢を見ることの出来ない小中学生は私たち大人の写し鏡のような気もする。

 

まだまだ長い人生を生きる同士として、共に未来を作っていかなければなるまいし、生徒に話すときは、思い込みや私の世代の常識に縛られて、未来を狭めるようなことはしてはならないなと戒める。

 

 

 

 

最後に本の中に出てくる言葉で今日のブログを締める。

 

世界最大のオンライン決済システム「ペイパル」の共同創業者であり、投資家でもあるピーター・ティールの言葉。彼は採用面接をするとき、必ずこの質問をするという。

 

「賛成する人がほとんどいない、大切な真実はなんだろう?」

 

 

 

 

是非、これから個々人が考えるべき大きな命題として、学生はこの本を読み、“自分で考えて”みて欲しい。

 

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